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「痛み」は必ずあなたの「強み」になる

起業を目指す人や、既に起業している人、
多種多様な方々のお話を、カードを引きながら伺っていますが
お一人お一人の深い部分にふれる時、
それぞれの生が持つ「美しさ」を、感じる瞬間があります。

起業したいという願い、その根底には
「過去に味わった大変さや苦しさ、それを通して得た気づきを
私のような人を助けることに、使いたい」
という強い思いが、あったりします。

ずっと昔、派手に転んだ自分がいて
血だらけになったヒザを抱えながら、泣いた経験があって。
その「痛み」があったからこそ
転んだ人を助け起こして、手当てをしたいと思うようになる。

そうだとしたら、その「痛み」
私にとって、とても大切な「ギフト」なのかもしれない。

幼い頃、そううつ病で布団の中にいることが多い母親の
寝ている後ろ姿が、とても嫌いでした。
でもそれを、誰かに言うことはできませんでした。

そんな「痛み」が、私の根っこの一部分をつくっていて
苦しくて生き辛くて、右往左往してきたけれど、
それをくぐることによって、「今の私」になることができた。

そう、思います。

 

 

 

 

 

最終的に、私の母は自死という道を選んだ生涯だったので
そこに新たな痛みもあるけれど、
母は母なりに、懸命に生きていたのだと、今は感じています。

生きていると、さまざまな痛みに出会うので
私たちは逡巡しますが、
それによって確実に磨かれていくものがある。

だから、たくさん傷ついて、たくさん苦しんで
それでも必死に生きている
そんな一人一人の生が、とても美しいと思うのです。

でもどうか、苦しくて仕方がない時には、
一人ぼっちで過ごさないで下さいね。
苦しみに飲みこまれてしまう前に、あなたに差し出される手を
見つけようとしてみて欲しいのです。

「過去に味わった大変さや苦しさ、それを通して得た気づきを
私のような人を助けることに、使いたい」
そんな風に願っている人が、たくさんいるのだから。

大切な出会いが、すべての人に与えられますように。
そして、そのために私ができることを、一歩ずつ。

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